キャリア メンター ネットワークは、将来性ある若者のキャリア形成をサポートします

  • 職場改革のための「包括的職場診断プログラム」

ごあいさつ

ごあいさつ

 企業組織は常に問題の塊です。意思疎通の難しさ、評価の不満、人間関係のもつれから権力闘争まで、組織はこれまでも常に問題を抱えつつ運営されてまいりましたが、昨今それが限界を超えてきた組織が多いのでは無いでしょうか。

問題が深刻化して限度を超えますと組織の一番弱いところから壊れはじめます。その一つの現れが若者の早期離職や精神疾患による休職、過労死自殺であり、更に今水面下では離職予備軍が確実に増えつつあります。

 

我々キャリア・メンター・ネットワークはリーマンショック後の就職が厳しかった時期に、就職できなかった若者を支援した草の根運動がはじまりですので、以前より彼らのメンタリティの変化を肌で感じてまいりました。

発足当初は彼らを教育して正社員採用してもらうことが活動の柱でしたが、最近は売り手市場で正社員採用は容易になる一方、彼らのメンタリティが様変わりして来たことを実感しています。

 

このような状況の中で企業側からも、若者の受け入れ、育生、定着化のためにメンター制度を導入したいというご相談をいただくことが増え、調査、メンター制度導入、メンター養成研修など実施させていただきました。

そこであらためてわかったことは、受け入れ側の企業が若者以上に困窮している場合が多く、とりわけその中心となる職場のマネジャークラスが、時間的にも能力的にも対応しきれないケースが少なくないということでした。

職場で手に負えない問題については人事部や産業医、各種カウンセラーなど専門家がサポートする体制も整備されつつありますが、それでは埋めきれない隙間があり、そこから早期離職やプレゼンティーズムが発生しています。

 

我々はこの問題を多くの専門家と検討してまいりましたが、どの専門家も異口同音に「持ち込まれたときには手遅れが多く、また発生原因である職場に触れられないので本質的解決には手が届かない」と手詰りを感じています。

 

そこで我々は、このような問題意識を共有する各界のプロフェッショナルのみなさまとともに、現代の職場で発生している諸問題の根本解決を包括的に研究する専門家連携プロジェクトを立上げました。 

若手の早期退職や健康損失のリスク、コンプライアンスリスクなど、職場の諸問題を部分的にではなく包括的に掴むための職場診断を100社限定で実施し、診断にご協力いただいた企業様にはその自律解決を支援する一方、そのデータをメタ分析し、専門家連携で現代組織の諸問題に対するあらたな解を提言する試みです。

 

現場で日々苦闘しておられる企業の皆様と、それぞれの分野で日本の最先端を走るプロフェッショナルたちが協力し、より良き未来へ向けて一歩を踏み出す現実的対応策の発見・策定・実行を目指す所存です。

 

現状の組織に問題を感じておられる心あるみなさま、ご協力・ご参画のほど、よろしくお願い申し上げます。
 

 

 

 一般社団法人キャリア・メンター・ネットワーク
代表理事  目黒昭一郎